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精神病が存在する証拠はない

 小沢牧子さんの論説(2002年10月1日号の不登校新聞)「精神病は病気じゃない」への道は画期的なものです。

 今まで「登校拒否は病気ではない」というコンセンサスはあました。登校拒否不登校とは別に精神病があって、登校拒否不登校の子供達も精神疾患を患うと考えられています。不登校新聞の中でも、不登校と医療のシンポジュウムでも、そして今回の不登校と医療アンケート調査でも、精神疾患が有ることが前提でなされています。一昨年の東京での夏合宿の「不登校と医療の分科会」でも、精神病が存在することを前提に話が進んでいました。けれど小沢さんの論説は、小沢さんの広い経験から、精神病は無いと言い切っています。そればかりか不登校を経験した子供やその親たちの繋がりから、今度は「精神病は病気ではない」という言葉のうねりを起こそうという提起をしています。

 現在精神病の病態はわかってきていても、精神病の原因は見つかっていません。現在の脳科学の発展は、鬱病に関してそれは回避できないストレスへの人間の反応の形だと分かってきています。分裂病(統合失調症)は高度な大脳新皮質の問題なので動物実験が難しいのですが、類人猿の子供でストレスを与えることで、分裂病にそっくりの症状を出させることができます。

 登校拒否不登校の子供達でもストレスを与え続けると分裂病やその他の精神病の症状を出すから、医者にかかると精神病として治療をされてしまいます。けれどその子供のストレスを取り除いて生活をしていると、分裂病などの精神病の症状が消失してしまいます。小沢さんの指摘しているように、ストレスと精神病の症状と密接な関係が有ることがわかります。またストレスを与え続けると精神病の症状が取れなくなることも見られます。

 登校拒否不登校問題を考えるとき、精神病の存在を認める限り、親が踏み込めない医者の領域を作ってしまいます。その結果医者によって精神病にされてしまう子供を作ってしまいます。登校拒否不登校を解決するための問題点が病気に転化されて、登校拒否不登校の問題の解決を難しくしてしまいます。現在の医者は登校拒否不登校の子供に精神病だと言わない場合が多くなってきています。けれど実質的に精神病の薬が投与されており、その薬自体が子供のストレスへの解決能力を奪うばかりでなく、登校拒否不登校の問題点を薬を飲むことに転化させています。子供に薬への依存を生じさせています。

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