フリースペース「したいなぁ〜松戸」&松戸−登校拒否を考える会「ひまわり会」
ホーム代表者と顧問医師のコラム

大丈夫

 14歳の男の子です。学校に行かなくなってまもなく1年になります。昼過ぎに起きてきて、明け方までパソコンとゲームに耽っています。「最近、体調が悪くて疲れ気味になっている」と男の子が言いました。母親は「そうなの。でもそれぐらいなら大丈夫、大丈夫。ゆっくり休めば元気が出てくるよ。」と言いました。その時は何もなかったのですが、そのあとなんとなく男の子が変わってきて、母親が作っていた料理をひっくり返して、母親を足蹴りしました。

 多くの大人は、母親は落ち込んでいる男の子を元気づけているから、母親として間違っていないと考えるでしょう。辛そうにしている男の子が問題だ、母親に八つ当たりをしている男の子が問題だと考えると思います。それは心が元気な子どもに当てはまります。

 心が辛い状態の子どもでは、母親の言葉が辛くて苦しんでいる男の子の否定になっています。大丈夫でないから、母親に大丈夫でないと男の子が訴えています。母親は男の子に「大丈夫でない男の子の状態を、大丈夫だと思いなさい」と言ったことになります。言われた当初は男の子も知識で「そうかな」と母親の言葉を受け入れましたが、時間と共に男の子の本心が母親に対する拒否反応を起こしたのです。

 男の子の本心は、母親に共感して欲しかったのです。母親に「辛いね」とだけ、共感して欲しかったのです。男の子の状態を認めて欲しかったのです。男の子は辛いことの解決策を求めていたのではないです。母親に共感して貰って、抱きしめるなどのスキンシップをして欲しかったのです。

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