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子供の自殺

 人間の脳の中には自殺するための神経回路はありません。それは普通なら自殺しようとしてもできないことを意味しています。危険から身を守るための神経回路が発達しています。危険から身を守ることができないとき体中にいろいろな辛い症状がでてきます。その辛さから人間だけは死にたいと思うようになります。

 子供の自殺は大人の自殺と異なります。子供では死にたいと言葉で表現することと自殺することとは別です。自殺した子供は、死ぬ直前には表現できないぐらいの辛さで苦しんでいたのだと思います。

 「生きているだけですばらしい」とか、「生きていたら何か良いことがある」と言われても自殺するほど辛い状態に有る子供達には目の前の辛さに耐えるので精一杯なのです。命の電話なども有りますが、電話を掛けられるようでしたら子供は自殺をしません。目の前の辛さに耐えられなくて発作的に死を選んでいます。その時には普通では考えられない状態に子供はなっています。

 子供がとても辛そうにしていて自殺しそうなとき、「生きているだけですばらしい」とか「生きていたら何か良いことがある」と側にいる人が言ったら、子供はきっと自殺してしまうでしょう。「そう、自殺したいの。自殺したいほど辛いのね。」と一緒に泣いてあげられたら、子供は一筋の光明を感じて自殺をしないでしょう。

 自殺をしてはいけないと私たちが言ったとき、「そうだね」と思うような子供は、自殺をしてはいけないと言われなくても自殺をしません。私たち大人は子供に自殺をしてはいけないと言う前に、子供を自殺するほどまで追い込まないことを考える必要があります。自殺をしそうな子供には自殺したい気持ちを受け取ってあげることで自殺は防げそうです。

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