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ホーム代表者と顧問医師のコラム

小中学校の学力の低下

 週休二日制になって、問題になっているのが子供達の学力の低下です。親や教師達は無くなった土曜日の分の授業時間や授業内容をどこかで補おうとしています。それが果たして子供の学力の向上になっているかどうかの問題があります。勉強をしたくて補充授業に参加している子供は殆どいません。多くの子供達は遊びたいのだけれど、親からの命令で仕方なく授業に参加しています。親としては遊んでいるよりは増しだという考えでしょうが、それが子供の親に対する不信感を増している事実があります。

 補充授業では生徒を集めるために、学校の授業とは違った、魅力的な授業にする試みが行われています。それは子供達にとってとてもありがたいことですが、補充授業が有るために、遊びたくても遊べないということと比べると、やはり子供達には有って欲しくない補充授業だと思われます。補充授業の中で子供達に尋ねると「授業は楽しい」と言います。それは平素の授業より楽しいという意味かも知れません。楽しいと言わなければならないと吹き込まれているのかも知れません。そこで「本当に楽しいの?」と尋ねると「でも遊びたい」と躊躇しながら答える子供が多いことを考える必要が有ります。

 小学生で学力が高いと中学受験には有利でしょう。中学で学力が高いと高校受験には有利でしょう。高校で学力が高いと大学受験に有利でしょう。けれど小学校で学力が高くても中学で学力が高くなるとは限りません。中学校で学力が高くても高校で学力が高くなるとは限りません。小中学校の学力と高校、大学、社会人として学力が必ずしも関係がありません。それよりも、小中学校の学力は優れなくても、高校、大学、社会人と学力が優れた方が、学力をより高められますし、学力を社会の中で生かすには好ましいようです。学力の応用性が高いようです。小中学校の学力を他の国のそれと比較する必要は無いと思います。

 小中学校時代での学力を高めることと、小中学校時代を子供らしく楽しく過ごすことと、どちらがよいかという問題が有ります。小中学校時代に学力を高めることが好ましい子供には学力を高めるような学校のあり方が良いでしょう。小中学校時代を子供らしく楽しく過ごして、高校大学、社会人になって学力を高める方が良いお子さんは、学力を高めるより、小中学校を子供らしく楽しく過ごすべきです。そして、実際には、小中学校で学力を高めた方が良い人はごく一部のように感じます。多くの子供達は、小中学校時代を子供らしく楽しく過ごして、高校、大学、社会人になって必要な学力をつけて実力を発揮した方が、「個人として」は学力をより高められるように思われます。 

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