フリースペース「したいなぁ〜松戸」&松戸−登校拒否を考える会「ひまわり会」
ホーム代表者と顧問医師のコラム

一番の専門家は子どもたち
したいなぁ〜松戸・ひまわり会 代表 松村正子 2004.2.7(追記・訂正)

 「不登校・引きこもりの専門家(相談先)は?」と問われたら、どんな人・場所を選ぶでしょうか?

(1) 行政機関/児童相談所・保健所・青少年相談所(警察)

(2) 教育関係/学校・担任・スクールカウンセラー、教育相談所など。

(3) 医療機関/病院・カウンセラー・精神科医など。

(4) 似た体験をした親たち。

(5) 体験した若者たち、あるいは本人。

 (5) 若者たち・本人を選ぶ方は少ないでしょうが、『一番の専門家』は体験した子どもたちです。保護者・教師・児童相談所など各種の職員、相談員「それぞれの立場で相談先は違う」と言われるかも知れませんが、どんな立場でも「子どもが一番」は不変です。

 (1) 〜 (4) には子どもの視点が入っていません。 周囲の大人(家族・教師)たちが、解消しようとする問題点はもちろん、解消したい方向や方法を当事者の視点で検証できません。そのため、どこまでが子どもの問題でどこからが大人の問題なのかわからなくなます。多くの場合は「子ども問題」から「子ども問題」となり、子どもの異常を治さなければ‥‥の視線が痛くて、子どもの苦しさは解消せず言動も荒れ始めますから、親子ともに精神的不安定が増加します。

 相談を受ける側も相談する側も、子どもが異常だ・おかしくなったという偏見視点から出発します。動けなくなるにはそれだけの理由(原因)があるのに、学校・医療関係者の多くは、身体も精神(心・気持ち)も動けない状態を人間として<正常な生理反応だ>と説明しないケースが多いです。最初は休ませましょうといいますが、家族の不安に同調してしまい、を悪循環させ本人と家族を苦しめる結果になります。その連鎖を断ち切るのは正しい解説ができる人を探せるか、おとなたち(医師・教師・家族)に精神的余裕があるかどうかです。医師・カウセラー・相談員・教師たちが「専門家だ」と過信されすぎています。そんな意味でも一番の専門家は体験した当事者だと申し上げたいのです。だからと言って動けなくなった本人に問いただすのはやめてください。自分のことを話し出すには時間が必要です、本人が話せない時期にアレコレ質問すること、また大人の感覚で良かれと思ったことでも「こうしたら…」「こんな方法もあるよ」などなどは、ますます子ども(若者)を精神的に追いつめる結果になります。これらは松村の失敗談でもあり20年以上の期間で不登校の子どもたちや動けなくなった若者たちから学習させてもらったものです。(くわしくは面談を申込みください。問い合わせは、月・水・金の12〜18時にお願いします。電話・メール先はトップページの最後にあります)

★必要な人に、情報や経験が届いていない!?

 中学で休んだり行ったりしていたA子さんとB君。担任も保護者も通信制高校を薦めたが、同じ中学からは誰も受験しない遠い高校を希望した。「本人が選んだ高校なのに、また休みが続いて」と二人のお母さん。「放課後に車で連れて行ったり、保健室登校をしてなんとか中学を卒業させていただいた」とAさんのお母さん。「中学のときは担任の先生がほぼ毎日来てくださって、なんとか登校拒否にならないですんだ」とB君のお母さん。中学では担任やカウンセラーに親は相談できたし子どもも家庭訪問や先生に会うのを喜んでいたと二人の母親は言いました。進学した高校は遠いし親も行きづらい。卒業した後だが中学カウンセラーに相談したら病院を薦められたが本人は行きたくないと言う。

 高校だけは卒業したいと言う子ども、親も卒業資格がないと就職が心配。あまり強く叱ると中学のように行かなくなるのではと不安が強い。通信制(サポート校)へ再受験させた方がいいのかと迷う。

 母親の気持ちは痛いほどわかる、私も同じ時期があった。でも今は子どもの苦しさもわかるように学習させてもらった。これを読んでいる方はいくつの不安を察知したのだろうか。5? 10以上? それは保護者の不安ですか? それとも子どもの不安でしょうか?

 登校拒否を考える・全国ネットワーク(以下、全国ネットと表記)代表、奥地圭子さんは、日本で草分け的な居場所「東京シューレ(NPO法人)」の代表理事でもありシユーレは満20年を迎える。 松戸−登校拒否を考える会(以下、松戸の会と表記)も満11年目を過ぎ,延べ参加数は八百人を超えるが約7割は奥地さんも東京シューレも初めて聞くと言う。松戸の会に出会うまでは、学校・行政の相談所以外に相談できる場所はないと思っていた…といわれる方々がほとんどなのです。

 20年以上も前から様々な解説や安定情報を登校拒否を考える会(各地の会)は発信しているが、親も子も「我が家だけ」と思い込む。「もっと早く登校拒否を考える会を知っていれば、今ほどひどくならずに済んだのに‥‥学校でも病院でも教育委員会でさえも教えてくれなかった」と、何人もの保護者から言われた。ココにも学校や医療関係者こそが専門家だと思ってしまう「落とし穴」が大きく広がっている。

★専門家(?)の誤解と偏見

 医師・教師たちの多くは誤解したまま対応しています。誤解のすべては載せられないが、三つだけ挙げると、1、不登校状態になったとき学校に戻すことを最優先に考えていた。それを本人も強く言っていた。2、小・中学の時は学校と役所内の教育相談所、高校は医療機関しか相談先はないと思っていた。3、家族は「もういいから休みなさい」と言っても子どもが「〜したい」あるいは「〜が苦しい」「〜なのに体が動かない」と言う。そこまで言う希望をかなえて(不安を取り除いて)やりたい。

 これらは単独に出てくるのではなく、の期間があり(中にはの相談所に通いながら)、の希望・不安が出てくる。でも、気持ちはあるのに意思通りには体が動かないから強迫感が増してくる。本人は無意識だが、世間(家族)に対して「いい子」でいる場合がある。方法論でなく見分ける心(ハート)を学んでほしい。

 で「心から」休めば閉じこもり・引きこもりでも不安はない…はずです。これは理屈でなく過去の事実(数々の実例)が語っています。(詳細は、赤沼侃史医師の「登校拒否・不登校と医療、その医学的解釈」をご覧ください)

 最近は「無理しないで休ませて」という医師・教師が増えてきた。しかし休む期間や内容が人により違う。6ヶ月〜1年くらい過ぎると「勉強だけは」とか「生活リズム(昼夜逆転)は‥‥」「病院は行きましたか」と言われる。行政専門家の影響で家族が余裕を失い子どもはより苦しくなるのですが、家族も自分の不安が大きくなりすぎて余裕を失いがちです。松村も自分の不安が大きくなった時期がありました。

 「親へ対応の方が本人(子ども)の対応より難しい」と、我が子の不登校体験を持つ医師と学校の先生は言います。何よりも子どもの状態を「よくないもの」と見てしまうのが最大の元凶です。親の不安が子どもをより不安にしてしまうのですが,親の不安を増大させる「世間の誤解と偏見」があるのです。子どもの悩みと親の不安はまったく違う次元にあることを市ってほしいと思います。松村の失敗談だけでも聞いてください、情報は多いほどいいのですから。

★うちは不登校ではないんです

 全国ネットで10年ほど前から大学生や就職後に引きこもる相談が増えました。犯罪報道に元不登校や引きこもりの文字が、すべてのケースに当てはまるかのように誤解を生んでいます。マスコミや一部の精神科医の言葉が一人歩きして不安を煽っていますが、報道されるようなケースより家族の信頼で幸せな閉じこもり(引きこもり)を自認する若者の方が圧倒的に多いのです。

 学校に疲れ(心の傷)の原因があることが、多くの教師や医師には理解できないようです。しかし文部科学省は2003年8月に、小・中学の不登校数(30日以上)は13万人以上と発表しました。子ども総数は減少中なのに不登校は増加し続けます。集計数は減少したと大文字で新聞には載っていますが、文科省発表の数は数字のマジックがあります。適応教室にいる子、保健室・特別教室登校の子たち、高校生(15歳)以上は13万の計算には入っていません。 高校中退や大学生、成人後に動けなくなる人は、小・中で不登校できた子どもたちより、疲れ(心の傷)の蓄積が深くて長いのです。

 松戸の会で出会った18〜30歳以上の若者全員が、子どもの頃に休めなかった、あるいは休んでいても安心できなかったと言います。子どもは病気以外は学校に行くものと思われていますし、学校で疲労したり心に傷をうけるなど思いもしません。しかも心の傷は見えませんから「ないもの」として扱われさらに疲労も傷も深くさせてしまうのです。

 不登校・引きこもりなどの「穏やかなその後」を知らない人の誤解と偏見にだまされないでほしいです。「精神病院から離れて元気になった」「薬で心の傷は癒せない」と言う若者も想像以上に多くいます。中卒でバイト・正社員になった子や大検で進学した子、家庭内暴力だった子もおだやかに体験談を語るようになりますが、そんな実例を「特別な子ども」と多くの医者や教師は受け容れません。特別の反意語は普通・一般ですが、フツーの引きこもりや不登校は一生そのままだと思っていたいのだろう。マスコミ報道する記者や学校・医療関係者の中で「穏やかなその後」を知っている人はゴクゴク一部に過ぎない。「99.99%の医師は実態(穏やかなその後)を知らない」と、引きこもり体験がある医師は言いました。

★本当の専門家は?

 松戸の会も全国ネットの会も月例会が中心で、同じ立場の親同士が経験を聴き話すことに重点を置いています。将来の予測や家庭内暴力への不安想像など大きかった不安が、安心実例を知ることで我が家だけではない「ホッと感」が持てるようになって親の元気回復になります。松村の経験では,20年前に少しだけ先に体験した若者たちが、我が子(当時12歳)の気持ちを代弁し解説してくれたことで私自身が落ち着くことができました。

 体験者から教えてもらった要点を間違えずに語りかけたことで、子どもとの会話が復活しその後の勘違いは本人に教えてもらいました。その子が20年後の今、「子どもの苦しみと、その苦しみを見て悩む家族のつらさは別のもの」と保護者に語りかけています。松戸の会を発足後に自然発生した居場所、したいなぁ〜松戸で出会った小・中不登校の子どもたちも20歳過ぎ自分の体験を、悩む大人たちに話せるようになった若者はたくさんいます。「不登校は親のせいじゃないし子どもの弱さでもない。学校の先生ダケのせいでもないって最近わかってきた。それを子どもだ親だ先生だって言うのは、文科省の陰謀だぁ〜」と不登校経験の若者たちは笑って言います。元気を取り戻せた若者たちと話してみてください。

 数多くの体験から得た安心感を、専門家(相談員・教師・医師・カウンセラー)にこそ届けたい‥‥けれど、教育行政・学校現場・保健所などは、全国ネットや親の会が紹介したくない病院関係者を講師に招いて講演会を開催しています。千葉県内のある市で行政外郭団体が指定した講師が、不登校の我が子を守るために学校長とタタカッた経験のある親だったため、講演会直前に学校から邪魔されたこともある。しかし千葉県内でも「体験した親と若者」が教員組合主催の講演会に連続して招かれたり、松戸市立小学校へ、したいなぁ〜松戸の若者・代表が招かれ話したことも少しづつだが出てきた。あきらめることはない少しづつだが変化は確実にある。

 2003年度中には千葉県内の親の会・居場所の若者たちや代表者が力を合わせて,不登校・引きこもりのNPOネモを申請した。ネモの若者もしたいなぁ〜の若者も呼んで下さればどこでも話しに行きます、遠慮なく声を掛けてください。問い合わせはトップページの最後(最下段)に電話・メールアドレスがあります。

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