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親が「頭の中で想像したこと」に捕らわれる
したいなぁ〜松戸・ひまわり会 代表 松村正子 2004.2.12(追記・訂正)

 松村には3人の子どもがいます。3人とも同じ地元中学出身ですが卒業し高校ヘ進学したのは長女だけ、長男と次女は中学から不登校です。
 (2004年)現在、長男32歳、長女29歳、次女は24歳になりました。20年前、中1の5月に長男が学校にいかなくなったとき、子どもを学校にいかそう(変化させよう)と私も夫も悩みました。しかし、子どもを変化させようと思っていた頃は親子の感覚のずれに気付くことができませんでした。
 現在も12年前でも初めて相談に来られる方は“学校に戻れる”ことしか考えられない、他の考えを思う余裕がないのです。松村もかつてはそうでした。20年以上も前から、前出の“親と子の感覚のずれ”が全国の家庭で繰り返されています。成功例は千差万別ですが、我が家も含めて失敗例には共通する基本パターンがあります。それは、親が頭の中で想像したことに捕らわれているからです。

 親が我が子の不登校に気付くのは、子どもが学校に行かなくなってからです。でも子どもは休みがちになる(不登校)する前から何らかの違和感を学校で感じていたはずです。それでもガマンして通学していた。その“ガマン”が限界点に達して動けなくなった。ですから不登校することで違和感とガマンしていた疲れを癒しているのです。つまリマイナスになった工ネルギーを休むことで充電しているのですから、工ネルギーの充足ができれば必ず動き出します。

 しかしこの疲れを癒す期間を“そっと”しておくのが難しいのです。おとな(親・教師・親戚)たちが“そっと”しておきません。<どうしたら学校に行かれるようになるか>を、おとなは真剣に悩みます。その結果、子どもに学校に行かないとこんな不利益になる、こんな苦労が生まれると言って聞かせてしまいます。
大人の視点では“子どもへの愛情”ですが、子どもの視点では“叱られる”、あるいは“脅かされる”です。それも毎日毎日イヤになるほど、教師、親、親戚、クラスメート、近所の人たちなどから繰り返し<学校に行かないことは悪いことなのだ>を毎日毎日言われ続けます。これではマイナスになったエネルギーを充足することなどできません。
 子どもにとってイヤなことは“叱られる”“脅かされる”だけではありません。不登校の理由を何度も聞かれます。親は“不登校の理由(障害)を排除して学校に行かれるようにしよう”と思っているから理由を聞いてくるのだ、と子どもには手に取るように判ります。学校に違和感や疲れる原因があるから休んでいたいのに、安心して休めない危険は回避します。つまり学校に行かない理由を聞かれる状況を回避するために、部屋に閉じこもる・家族が寝静まってから階下に降りてくる・学校とは関係ない話でも家族から話し掛けられると逃げてしまう…などなど、家族から見ればますます心配のタネが増えてきます。ですからこの時期に不登校の理由探索は百害あって一利なしです。カウンセリング・病院に連れていかれることも同じ理由で子どもにとって安心できるものではありません。

 私も20年前は<学校に戻す>ことが問題の解決だと勘違いしていた時期がありました。大人には学校に戻れることが最大目標になっていますが、子どもはエネルギーの充足が目的で、学校に戻るかどうかは二の次、三の次の目的です。これも“親子の感覚のずれ”の一つです。
親の感覚では、学校に行かないと子どもの人生は真っ暗になる、と信じ込んでいる時期があります。今でも「高校卒業しないと就職できないから」と言われる親ごさん多くがおられますが、事実は全く違います。

★ 学力が付かない → 進学できない → 就職できない → 自立できない
★ 社会性が付かない → 人とつきあえなくなる → 自立できない

以上の誤解を真実と思い込んだ家族がこのままでは“生きていかれなくなる”…と言われるのです。でも上記の不安材料は、“すべて事実無根”です。 世間の、不登校はもちろん、モト不登校の子たちの、安定したその後を知らない人々がかってに並べている“誤解と偏見”にすぎません。

 高校卒業資格がない…中卒資格のままで就職(正社員)・バイトしている子も、大検をとって進学した子もたくさんいます。 しかし、これらの話をすると「そのお子さんは特別優秀な子でしょ」と、多くの親ごさんは言われます。親ごさんの気持ちは理解できます。我が子の「いまの状態」からはバイトや進学する姿が想像できないのでしょう。

 まず、休む・充電する・疲れを癒すことの大切さを理解してほしいのです。本人にすれば、動きたくないのではなく“エネルギー不足で動けない”のです。本人から動こう、出かけたいと言いだすまでは、バイトも友達作りも親の方からは言わないでほしいと思います。「閉じこもってばかりでは身体が心配」の気持ちは理解しますが、身体の心配より心の傷を心配してほしい‥‥。これが「親子のズレ」の根源だと思います。

 上記のことはすべて私の失敗談です。今だから判ることばかりですが、失敗談の数々を『成功のモト』にしてほしいのです。今の状態からは無理だとしてもエネルギーが充電されたら必ず動けることを信じてください。どうしても信じられない方々は、東京シューレ(東京)・したいなぁ〜松戸(千葉県松戸市)などの他にも、登校拒否を考える全国ネットなどでは、親の会と一緒に子どもの居場所を併設している仲間がスベテの都道府県にあります。 お問い合わせください。

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